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収束点法

 

よみ方

しゅうそくてんほう

英 語

converging point method

説 明

運動星団と呼ばれる生まれたばかりの散開星団の距離を固有運動と接線速度から求める方法。運動星団は空間内をひとかたまりで運動している。この星団の星々の固有運動の軌跡は天球上で1点に収束するように見える。この点を収束点という。収束点の位置がわかると、個々の星のスペクトルから求められる視線速度 v_{r} から、視線に垂直な方向の接線速度v_{t}v_{t} =v_{r} \tan\theta として求まる。ここで \theta は収束点とその星のなす角度である(図参照)。接線速度と固有運動を組み合わせればその星までの距離が求まり、多数の星について平均すれば、星団までの距離が精度良く求まる。

2020年07月23日更新

関連画像

収束点法の概念図
*収束点法の概念図。左図は星の速度の向きと収束点の関係を、右図は天球面上での固有運動と収束点の関係を示す。
郷田直輝「宇宙における距離の測定」、シリーズ現代の天文学第1巻、岡村・池内・海部・佐藤・永原編『人類の住む宇宙』第2版 2.4節 図2.17(日本評論社)