天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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原始地球大気 primordial terrestrial atmosphere

成長する原始地球で原始大気ができる過程は2つのものが考えられる。1つは、原始惑星系円盤のガス中で地球が成長する場合で、火星サイズを越えると重力で引きつけたガスによる水素を主成分とした大気(一次大気)ができる。もう1つは、[…]

恒星大気モデル model of stellar atmosphere

恒星大気の温度と圧力構造などを記述するモデル。いくつかの仮定をもとに第一原理から構築される。太陽型星をはじめとして最も多くの型の星について構築されているモデル(1次元静的モデル)は、局所熱力学的平衡(LTE)と静水圧平衡[…]

スペックル speckle

大気ゆらぎにより星からの波面が乱され、望遠鏡を通して得られる星像は大きく拡大して見ると細かい濃淡のあるシミのような構造に広がる。この像の見え方は大気上層部や地表付近で、気温や湿度が一定とみなせる空気の塊が風によって流れる[…]

大気吸収 atmospheric absorption

地球大気中の分子による光の吸収。可視光では大気吸収はほとんどないが、紫外線は窒素分子や酸素分子により大部分が吸収され、赤外線は水蒸気や二酸化炭素、メタン、オゾンなどにより特定の波長で吸収される。大気吸収の小さい波長帯は大[…]

大気蛍光法 atmospheric fluorescence method

空気シャワー中の高エネルギー荷電粒子が大気中の窒素分子を励起あるいは電離すると、励起された窒素分子やイオンは紫外から青色のシンチレーション光(蛍光)を放出して基底状態に戻る。このシンチレーション光を望遠鏡により集光し、像[…]

大気減光 atmospheric extinction

地球大気中の分子による大気吸収と、ダストなどの微粒子による散乱の効果を足し合わせた、大気による減光量。可視光では大気吸収はほとんどないが、大気中の分子やエアロゾルと呼ばれる大気中に浮遊する微粒子により散乱を受け、エアマス[…]

大気差 atmospheric refraction

大気の屈折率は、1気圧で1.00028程度で真空中の1とは異なるため、天体からの光は地球大気により屈折する。その結果、天頂方向にある天体以外は見かけの方向と実際の方向が異なり、地平線に近い天体ほど実際の方向よりも天頂方向[…]

大気雑音温度 atmospheric noise temperature

地球の大気が出す熱雑音の放射強度を示す。プランクの法則に対するレイリー-ジーンズの近似式を用いて温度で表すのが通例であり、さらには天体からの放射に対する大気減光による減衰分を考慮して、その分を割り増した値(入力換算等価雑[…]

大気チェレンコフ望遠鏡 atmospheric Cherenkov telescope

高エネルギーのガンマ線が地球大気に入射すると、大気中の原子核と衝突して空気シャワーが作られる。シャワー中の荷電粒子はチェレンコフ光を放射し、数分の一度に広がった光のフラッシュとなって地上に降り注ぐ。この光を集光して光電子[…]

大気透過率 atmospheric transmission

地球大気中の分子による大気吸収や大気散乱を受けた電磁波が、地上にまで到達する割合をいう。散乱を無視して、大気吸収率と大気透過率を合わせて100%とすることもある。大気減光も参照。

大気の窓 atmospheric window

電磁波に対して、大気吸収の小さい波長帯・周波数帯のこと。特に、可視光(波長0.35-1μm)と電波(波長1mm-30m、周波数10MHz-300GHz)は連続して大気吸収が小さいため、単に大気の窓と言えば、これらを指すこ[…]

大気分散 atmospheric dispersion

空気の屈折率の変化に起因する大気差は波長によって異なるため、波長による天体の見かけの位置のずれ、すなわち天体の色のにじみとして観測され、これを大気分散と呼ぶ。大気分散は低高度であるほど大きく、可視光での低高度の観測時など[…]

大気分散補正光学系 atmospheric dispersion corrector

地球大気の屈折率にはわずかながら波長依存性があるため、恒星からの光を結像すると色分散を生じてしまう。これを大気分散といい、その大きさは天頂距離に依存する。レンズ光学系にこの大気分散を打ち消すような反対の色分散を生じさせる[…]

大気ゆらぎ atmospheric turbulence

地上からの天体観測では大気のゆらぎが解像力の妨げとなる。可視光と赤外線では大気中の温度ゆらぎが屈折率の非一様性の要因となり光波面を乱す。電波では水蒸気の分布のムラが位相の乱れの要因となる。光束中のこのような乱れを実時間計[…]

地球大気 terrestrial atmosphere

現在の地球大気は、総質量5.2×1018 kg(地球質量の100万分の1)で、窒素78%、酸素21%、アルゴン1%からなる。また大気全体で1.3×1016 kg(0.25%)ほどの水蒸気量がある。地球表層の水の大部分は海[…]

動的大気モデル(恒星の) dynamic model atmosphere

星表面の動的な側面をとりいれて計算される恒星大気モデル。この計算では、星の大気を3次元的に取り扱い、静水圧平衡と放射平衡の仮定は運動方程式とエネルギー方程式に置き換えられる。これと放射輸送方程式、質量保存方程式を連立させ[…]

微分大気差 differential atmospheric refraction

大気の屈折率 n は、1気圧で n=1.00028 程度で真空中の 1 とは異なるため、天体からの光は地球大気により屈折する。その結果、天頂方向にある天体以外は見かけの方向と実際の方向が異なり、地平線に近い天体ほど実際の[…]

平行平面大気 plane-parallel model atmosphere

恒星大気モデル計算で用いられる仮定の一つで、恒星大気をほぼ平面とみなすもの。太陽のような星では大気の厚みは恒星半径に対して小さく、平面とみなすことが可能である。これにより放射輸送の方程式が著しく簡素化される。この仮定は、[…]

MAGIC Major Atmospheric Gamma Imaging Cherenkov Telescope(MAGIC)

マジックガンマ線望遠鏡を参照。

マジックガンマ線望遠鏡 Major Atmospheric Gamma Imaging Cherenkov Telescope(MAGIC)

マックスプランク物理学研究所を中心に、ドイツなどの国際協力でガンマ線天文学のためにカナリア諸島ラパルマ(標高2200 m)に建設された2台の大気チェレンコフ望遠鏡。英語名称のMajor Atmospheric Gamma[…]