天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

New

「画像説明文」に含まれる"googleseotg(seo999888),EUt"の検索結果(22件)

重力波 gravitational wave

一般相対性理論などの相対論的な重力理論一般に予言される重力場の波動的振動。流体力学における重力波(gravity wave)とは別のものである。 一般相対性理論では、重力波は物質の四重極モーメント以上の高次モーメン[…]

太陽同期軌道 sun synchronous orbit

人工衛星の軌道の一つで、北極と南極の上空を通過する極軌道のうち軌道面と太陽方向の角度が一定に保たれる軌道。 このうち、軌道面が太陽方向と垂直な軌道は常に明け方か夕方を通過するために衛星にとって同じ温度条件が保たれるので[…]

太陽ニュートリノ問題 solar neutrino problem

太陽中心部で起こる熱核反応に伴って生成する(電子型)ニュートリノの量の理論値と観測値とが合わないという問題。太陽からやって来るニュートリノは米国のデービスの実験や、日本のカミオカンデとスーパーカミオカンデなどで検出された[…]

タウニュートリノ tau neutrino

ニュートリノを参照。

中性子 neutron

陽子とともに原子核を構成する電気的に中性の粒子。中性子と陽子を合わせて核子ということがある。質量は約1.675×10-27 kgで陽子よりわずかに大きい。中性子は原子核中では安定であるが、自由な中性子は平均寿命約15分で[…]

中性子星 neutron star

原子から構成される通常の恒星と異なり、中性子を主成分とする天体。 中性子星は、約 8$M_{\odot}$ 以上($M_{\odot}$ は太陽質量)の重い恒星が進化の最終段階で起こす超新星爆発の残骸として中心にで[…]

中性子星連星 neutron star binary

中性子星を含む連星系。両方の星が中性子星である二重中性子星連星も含むほか、片方が中性子星であって、もう一方がブラックホール、白色矮星、あるいは通常の恒星である連星を含む、幅広い連星系に対して用いられる。X線連星系も参照。

中性子捕獲 neutron capture

原子核が1個または複数の中性子を捕獲して、より重い原子核に変わる反応。熱核融合反応では作ることができない鉄より重い元素(超重核)は、恒星の内部のs過程や、重力崩壊型超新星爆発の際のr過程と呼ばれる中性子捕獲反応で合成され[…]

中性子捕獲元素 neutron capture elements

鉄より重く、中性子捕獲とベータ崩壊の繰り返しにより形成される元素。中性子捕獲元素の形成過程にr過程とs過程の2種類がある。中性子捕獲がベータ崩壊に比べ速く(rapid)進行するのがr過程、遅く(slow)進行するのがs過[…]

中性水素ガス雲 HI cloud, neutral atomic hydrogen cloud

主要な成分である水素が主に中性原子状態(HⅠガス)で存在している星間ガス雲のこと。 中性水素ガス雲には温度が1万度程度のウォームガス(warm gas, warm neutral medium)と呼ばれる成分と温度が1[…]

中性水素原子 neutral atomic hydrogen

水素は、陽子1個からなる原子核の周囲をもつ原子に対応する元素であり、質量は1.67353×10-27 kgである。元素記号はH。中性状態では原子核1個に電子1個が結合しており、これを、電離した水素原子に対して、中性水素原[…]

中性水素原子ガス neutral atomic hydrogen gas

星間ガスの主要な3成分のうちの1つで、中性水素原子からなるガス。HIガスともいう。星間空間では典型的には数密度が数個cm-3程度で温度は100 K程度である。天の川銀河では水素分子ガスに比べると、中心から離れたところに分[…]

中性鉄K𝛂線 K alpha line of neutral iron

まったく電離していない電気的に中性の鉄原子1個には26個の電子があるが、そのうち、最も原子核に近く最もエネルギー準位が低い電子軌道をK殻、次に近い2番目にエネルギー準位が低い電子軌道をL殻と呼ぶ。K殻には電子が2個まで、[…]

電子ニュートリノ electron neutrino

ニュートリノを参照。

二重中性子星連星 binary neutron star

中性子星と中性子星の連星系。英語ではdouble neutron star binaryという表現が用いられることもある。最初に発見された二重中性子星連星はPSR B1913+16である。アメリカのハルス(R.A. Hu[…]

ニュートラリーノ neutralino

超対称性理論では、すべての粒子に対してその超対称パートナーが存在する。電荷を持たないボース粒子である中性ヒッグス粒子、Zボソン、および光子の超対称パートナーは量子数が同じために混合状態を作り、ニュートラリーノと呼ばれる。[…]

ニュートリノ neutrino

電荷を持たないレプトンに分類される素粒子で、電子ニュートリノ($\nu_{\rm e}$)、ミューニュートリノ($\nu_\mu$)、およびタウニュートリノ($\nu_\tau$)の3種類(それぞれの反粒子を含めると6種[…]

ニュートリノ振動 neutrino oscillation

素粒子の標準理論ではニュートリノの質量はゼロであるが、有限の質量があり、その質量が種類(フレーバー)により異なる場合に、量子力学的な効果で飛行中にフレーバーが入れ替わる現象。ニュートリノと反ニュートリノの間の振動として1[…]

ニュートリノ天文学 neutrino astronomy

天体から飛来するニュートリノを観測することにより天体現象の解明を行う天文学。1964年デイビス(R. Davis Jr.)らは太陽ニュートリノの検出に成功し(ホームステイク実験)、1987年小柴昌俊東大教授らはカミオカン[…]

ニュートリノ捕獲 neutrino capture

ニュートリノと原子核の間の弱い相互作用の一種。電子ニュートリノの捕獲の例としてはデービス(R. Davis, 2002年ノーベル賞受賞)が太陽ニュートリノの検出に用いた $^{37}{\rm Cl}+\nu\righta[…]