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回転拡幅 rotational broadening

星の自転によるスペクトル線幅の拡大。星が自転していると、観測者に近づく成分と遠ざかる成分が存在し、ドップラー効果によりスペクトル線の幅が広がる。回転拡幅関数は一般に、一様回転する球対称の星を仮定し、周辺減光(観測者から見[…]

回転曲線(銀河の) rotation curve

円盤銀河において、銀河円盤の星やガスは銀河中心の周りを同じ方向に回転している。回転速度を銀河中心からの距離の関数として描いたものを回転曲線という。多くの円盤銀河では、回転曲線は銀河中心から剛体回転のように立ち上がって数 […]

回転準位 rotational level

分子の量子力学的な回転状態を表す言葉。量子力学によると粒子の微視的状態は離散的な多数のレベルに分かれる(エネルギー準位を参照)。分子の回転運動についてもその各レベルは対応するエネルギーで区別され、それを回転準位と呼ぶ。量[…]

回転遷移 rotational transition

分子の回転準位間の遷移のこと。分子の回転のエネルギーは量子力学では量子化され、エネルギー固有値は回転量子数(角運動量の量子数)J やそれの回転対称軸への射影である K などで表される。これらの量子数の値によって異なるエネ[…]

回転量子数 rotational quantum number

分子の回転エネルギーは量子力学では量子化されるが、そのエネルギー固有値である角運動量量子数のこと。記号 J で表す。一般には、その回転対称軸への射影を表す量子数 K と合わせて離散的なエネルギー準位が決まる。2つの異なる[…]

回転量度 rotation measure

対応する英語をそのまま読む「ローテーションメジャー」も広く用いられている。ファラデー回転を参照。

回転励起 rotational excitation

回転準位が励起されること。励起を参照。

共回転 corotation

一般には、本来、独立な運動をする2つの系の回転角速度が一致することを指す。連星系周囲の力学を論じる際には、共通重心の周りに星の公転運動とともに回転する座標系を想定すると便利なことが多く、これを共回転座標系と呼ぶ。また、回[…]

銀河回転 galactic rotation

渦巻銀河やレンズ状銀河の中心に対して円盤部(銀河円盤)が示す回転運動。軸対称を仮定すると、銀河回転は銀河中心からの距離の関数として示すことができる。これを銀河の回転曲線と呼び、渦巻銀河の運動学的特徴を表す重要な観測量の一[…]

グールド Gould, Benjamin

グールド(Benjamin Apthorp Gould;1824-96)はアメリカの天文学者。ボストンに生まれ、1844年にハーバード大学卒業後ドイツに渡ってガウスに学び、彗星と小惑星の運動について研究した。1848年に[…]

グロトリアン図 Grotrian diagram

原子またはイオンの基底状態や励起状態の準位のエネルギーおよび電子の角運動量について表した図。横軸に合成軌道角運動量量子数や合成全角運動量量子数などをとり、縦軸をエネルギーとして各準位の位置が主量子数とともに表され、準位間[…]

原始銀河 protogalaxy

星生成を始めたばかりで、その質量(ダークマターを除く)の大部分は星でなく、ガスであるような銀河。構成する星は初代星およびそれらとほぼ同時期に生まれた星である。ガスは必ずしも原始組成である必要はなく、過去の別の銀河の星生成[…]

原始銀河雲 protogalactic cloud

原始銀河のもととなった始原ガスの集まりを指し、この中でガスが重力収縮して星が生成され銀河が形作られる。原始銀河雲はそれ自身の重みやダークマターの作る重力場によって重力的に束縛された系であり、放射を出すことによってガスの冷[…]

原始銀河団 protocluster of galaxies

現在の銀河団になると予想される過去の銀河の集団。主に赤方偏移 z が 2 程度以上に見つかる銀河集団に対して用いられるが、これはこの時代に銀河団の形成が始まったと考えられているからである。遠方にあって詳細な観測が難しいた[…]

原始星 protostar

生まれた直後の星のこと。 分子雲コアの中で進む星生成過程において、自己重力により収縮する中心では、高密度部分の圧力が最終的には大きくなり、収縮が止まって準静的な構造を持つ天体が発生する。この天体のことを原始星もしくは原[…]

原始星コア protostellar core

原始星を参照。

原始太陽系円盤 protosolar disk

太陽系を生む元になった原始惑星系円盤。

原始太陽系星雲 presolar nebula

太陽系を生むもとになった星間分子雲のこと。原始太陽系円盤と同じ意味で用いられることが多い。  

原始惑星 protoplanet

微惑星が衝突合体を繰り返して惑星が形成される惑星集積過程の初期の段階において、暴走的成長の結果、他から抜きんでて大きくなった微惑星のことを原始惑星と呼び、それらがさらに寡占的成長、そして原始惑星同士の大規模衝突段階を経て[…]

原始惑星系円盤 protoplanetary disk

星間雲のなかで密度が高く、水素が解離せず水素分子として存在している領域を分子雲と呼び、分子雲中でさらに密度の濃い部分を分子雲コアと呼ぶ。分子雲コアが自己重力により収縮することで星が生成される。その際により大きな角運動量を[…]