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回転拡幅

 

よみ方

かいてんかくふく

英 語

rotational broadening

説 明

星の自転によるスペクトル線幅の拡大。星が自転していると、観測者に近づく成分と遠ざかる成分が存在し、ドップラー効果によりスペクトル線の幅が広がる。回転拡幅関数は一般に、一様回転する球対称の星を仮定し、周辺減光(観測者から見通せる星の大気は、星の中央から縁にかけて浅くなることにより、周辺部が暗く見えること)の効果をとりいれて計算されるが、より正確には、差動回転や非球対称性、重力減光なども考慮する必要がある。実際に観測されるスペクトル線は、スペクトル線本来の輪郭と回転拡幅関数がたたみ込みで合わさったものとなる。線幅拡大、線輪郭も参照。

2018年08月24日更新

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    星の自転によるスペクトル線幅の拡大(回転拡幅)。
    (出典:粟野諭美・田島由起子・田鍋和仁・乗本祐慈・福江 純著『宇宙スペクトル博物館』裳華房)。
    https://prc.nao.ac.jp/extra/uos/ja/no04/
    自転で広がったスペクトルの計算例