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グールド

 

よみ方

ぐーるど

英 語

Gould, Benjamin

説 明

グールド(Benjamin Apthorp Gould;1824-96)はアメリカの天文学者。ボストンに生まれ、1844年にハーバード大学卒業後ドイツに渡ってガウスに学び、彗星と小惑星の運動について研究した。1848年にアメリカに戻り、翌年研究報告誌「アストロノミカル・ジャーナル」を刊行、アメリカ天文学会活動の確立に力を注いだ。1861年、海軍天文台で1850年から行なわれてきた観測記録をまとめ、出版した。1865年、アルゼンチンのコルドバ天文台創設に協力し、1870年から85年まではその天文台長として、最新の測光法を導入して南天の星図・星表を作成し、以後の南天研究の基礎データを提供した。1885年にアメリカ合衆国に戻り、南北戦争で休刊した「アストロノミカル・ジャーナル」を復刊し、1896年まで編集を続けた。
1883年王立天文学会ゴールドメダル受賞。グールドの帯に名を残している。

 

2024年02月21日更新

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    グールドの肖像版画(Harper & Brothers:1905年)
    https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Benjamin_Apthorp_Gould_(Harper%27s_Engraving).jpg