コンパクト天体
よみ方
こんぱくとてんたい
英 語
compact object
説 明
白色矮星、中性子星とブラックホールの総称。コンパクト星、高密度星、あるいは高密度天体とも呼ぶ。通常、恒星の進化の最終段階で誕生する。通常の恒星に比べて質量あたりのサイズが小さいため強力な重力場を伴う。単体では半永久的に存続すると考えられている。自分自身の中にはエネルギー源を持たないが、(ブラックホール以外は)冷えていく間は輝く。また、連星系をなすなど周囲の物質と相互作用がある場合には、強い重力場や磁場などに起因する高エネルギー現象を引き起こし、明るく輝いてさまざまな波長の電磁波や重力波で観測される(マルチメッセンジャー天文学を参照)。
銀河など星とは異なる種類の天体でも、頭に「コンパクト」をつけて呼ぶ天体(コンパクト楕円銀河など)があるが、通常はこれらはコンパクト天体には含めない。
2021年03月31日更新
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