VLA
よみ方
ぶいえるえー
英 語
Very Large Array (VLA)
説 明
アメリカ国立電波天文台が運用している開口合成型の電波干渉計で、超大型電波干渉計群を意味する英語Very Large Arrayの略。本格運用の開始は1980年。米国ニューメキシコ州ソコロから約80 km西に位置する。口径25 mのアンテナ27台で構成され、周波数74 MHzから50 GHz(波長0.7~400 cm)が観測可能。最大基線長は36 kmで、最高角分解能0.04秒角に達している。
この波長域の望遠鏡として世界第一級の性能を保ち続けており、銀河の中性水素原子輝線、クェーサーや電波銀河などに存在する活動銀河核から放出されるジェット、天の川銀河(銀河系)内の星形成領域や超新星残骸など、あらゆる天体を観測対象としさまざまな成果を挙げてきた。 2012年には電子機器の大改修を行い、大幅な機能向上を果たした。それに伴い、電波天文学の祖であるジャンスキー(Karl G. Jansky)の名を冠したカールジャンスキーVLA(JVLA)と改称している。
2015年頃から、VLAの感度と分解能を10倍にする次世代VLA計画(next-geneartion Very Large Array: ngVLA)が構想され、2020年現在も進行中である。
ホームページ:https://public.nrao.edu/telescopes/vla/
ngVLAのホームページ:https://ngvla.nrao.edu/
2022年01月11日更新
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