天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

超大光度X線源

 

よみ方

ちょうだいこうどえっくすせんげん

英 語

ultraluminous X-ray source

説 明

非常に強いX線を放射するコンパクトな天体。近傍の渦巻銀河の腕の部分には、異常に強いX線の点源がしばしば存在することが、1979年に打ち上げられたアメリカのアインシュタイン衛星で発見された。それらは連星ブラックホールと酷似したX線スペクトルを示すが光度は、  10^{32.5-33.5}\,{\rm W} と、天の川銀河銀河系)内の連星ブラックホールを1 -2桁もしのぐ。したがってエディントン限界光度の考えから、それらは数百倍の太陽質量をもつ中質量のブラックホールである可能性が指摘されている。一方、恒星程度の質量のブラックホールが相対論的ジェット(マイクロクェーサー)をもち、そのビームを正面から観測しているという説もある。
X線源も参照。

2018年04月19日更新

関連画像

*爆発銀河M82の中心付近のX線像。図の中の最も明るい超大光度X線源が中質量ブラックホール。それ以外の3本の矢印の位置にも超大光度X線源がある。
牧島一夫「ブラックホール」、シリーズ現代の天文学第8巻、小山・嶺重編「ブラックホールと高エネルギー現象」1.3節 図1.16(日本評論社)