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超大光度X線源

 

よみ方

ちょうだいこうどえっくすせんげん

英 語

ultraluminous X-ray source

説 明

非常に強いX線を放射するコンパクト天体。超高輝度X線源とも言う。近傍の渦巻銀河の腕の部分には、異常に強いX線の点源がしばしば存在することが、1979年に打ち上げられたアメリカのアインシュタイン衛星で発見された。それらは連星ブラックホールと酷似したX線スペクトルを示すが、光度は 10^{32.5-33.5}\,{\rm W}と、天の川銀河銀河系)内のブラックホール連星を1-2桁もしのぐ。したがってエディントン限界光度の考えから、それらは太陽質量の数百倍の質量をもつ中間質量(中質量)のブラックホールである可能性が指摘されている。一方、恒星程度の質量のブラックホールが相対論的ジェットをもち(マイクロクェーサー)、そのビームを正面から観測しているという説もある。いくつかの超大光度X線源から周期的なパルス放射が発見されたことから、一部はエディントン限界光度を超えても何らかの機構で質量降着が起きている中性子星連星であることがわかっている。X線源も参照。

2019年10月01日更新

関連画像

* 爆発銀河M82の中心付近のX線像。図の中の最も明るい超大光度X線源が中質量ブラックホール。それ以外の3本の矢印の位置にも超大光度X線源がある。
牧島一夫「ブラックホール」、シリーズ現代の天文学第8巻、小山・嶺重編『ブラックホールと高エネルギー現象』 1.3節 図1.16(日本評論社)
M82の可視光画像と中心部のX線画像(長辺は1.8分角)。X41.4+60(M82 X-1)は太陽質量の200-800倍の中質量ブラックホール、X42.3+59(M82 X-2)は中性子星である。×印はM82の中心角の位置。ここには大質量ブラックホールがあると考えられている。
https://chandra.harvard.edu/photo/2010/m82/m82_labeled.jpg
Credit: Inset: X-ray: NASA/CXC/Tsinghua Univ./H. Feng et al.; Full-field: X-ray: NASA/CXC/JHU/D.Strickland; Optical: NASA/ESA/STScI/AURA/The Hubble Heritage Team; IR: NASA/JPL-Caltech/Univ. of AZ/C. Engelbracht