ブラソフ方程式
よみ方
ぶらそふほうていしき
英 語
Vlasov equation
説 明
無衝突プラズマ系におけるローレンツ力を受けて運動している荷電粒子の位相空間での粒子密度(速度分布関数) に対する次の偏微分方程式をブラソフ方程式という。
ここで、は粒子の速度、
と
は電場と磁場の強さ、
は電気素量(素電荷)、
は粒子の質量である。プラズマ中の電磁場は粒子の軌道によるので、電磁場と個々の粒子の運動は独立ではない。この式は、クーロン衝突による近接相互作用が無視できるときに成り立つ。重力相互作用する多体系の位相空間内の分布関数についても、衝突項の効かない場合は、ブラソフ方程式で記述されることがある。
2019年09月05日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。