ファン・マーネン
よみ方
ふぁんまーねん
英 語
van Maanen, Andriaan
説 明
ファン・マーネン(Adriaan van Maanen;1884-1946)はオランダ出身のアメリカの天文学者。しばしばヴァン・マーネンとも記される。フリースラント州スネークの裕福な家庭に生まれ、ユトレヒト大学でカプタイン(J. Kapteyn)に学んだ。1911年、ユトレヒト大学でPh.D.を取得してアメリカに渡り、ヤーキス天文台で無給で働いた後、ウィルソン山天文台での職を得た。
星雲、銀河、微光星を、大望遠鏡により観測し、固有運動、視差検出の研究をした。渦巻銀河M101をはじめ、いくつかの渦巻銀河の回転運動が検出されたと報告し、「大論争」に大きな影響を与えたが、後に否定された。測定器の視野周辺の光学収差による系統誤差が間違いの一因であったとされる。
1917年、うお座の方向約14光年に連星系に属さない、単独の白色矮星を発見、以後ファン・マーネン星と呼ばれている。
2024年10月07日更新
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