真空のエネルギー
よみ方
しんくうのえねるぎー
英 語
vacuum energy
説 明
素粒子物理学における真空とは、エネルギーゼロの状態というよりは、物質場の励起していない基底状態、という意味である。このため、基底状態としての真空がある有限のエネルギー密度を持つことがあり得る。励起した場のない基底状態では、背景時空そのものと同じ対称性が成り立つので、真空のエネルギー運動量テンソルは、背景時空の計量テンソル に比例した形を持つことになる。したがって、真空のエネルギー密度
と宇宙項
の間には、
という関係が成り立つ(
は万有引力定数)。
2018年03月13日更新