天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

New

2022年01月09日 光・赤外線

CIAO

すばる望遠鏡の第一期共同利用観測装置のひとつ。Coronagraphic Imager with Adaptive Opticsの略語で、チャオと呼ばれる。すばる望遠鏡用の初代コロナグラフであり、8m級望遠鏡用の専用コロ […]

2020年10月19日 観測天文学

チェレンコフ望遠鏡アレイ

天体ガンマ線の観測を高感度・高精度で行うために、ヨーロッパ諸国や日本・米国を含む31か国の国際協力により、北半球(カナリア諸島ラパルマ島、標高2200 m)と南半球(チリ・パラナル、標高2100 m)の高地に建設中(20 […]

2020年05月17日 その他

潮汐相互作用(銀河の)

相互作用銀河を参照。

2018年12月22日 理論

中性子

陽子とともに原子核を構成する電気的に中性の粒子。中性子と陽子を合わせて核子ということがある。質量は約 kgで陽子よりわずかに大きい。中性子は原子核中では安定であるが、自由な中性子は平均寿命約15分で陽子に崩壊し、電子と反 […]

2018年10月03日 天体力学

潮汐ロック

共通重心の周りを公転している二つの天体の一方または両方が、潮汐の影響により自転周期と公転周期が等しくなっている状態を指す言葉。同期自転とも言う。この状態では、天体が常に相手に同じ面を向けて回転する。もっとも身近な例は地球 […]

2018年09月29日 高エネルギー現象

中性子星連星

中性子星を含む連星系。両方の星が中性子星である二重中性子星連星も含むほか、片方が中性子星であって、もう一方がブラックホール、白色矮星、あるいは通常の恒星である連星を含む、幅広い連星系に対して用いられる。X線連星系も参照。

2018年08月12日 太陽系

地球接近天体

小惑星、彗星、流星体(流星を参照)など太陽系小天体のなかで、近日点距離が1.3au (au は天文単位)以下で地球軌道に接近する軌道を持つ天体の総称。地球近傍天体、近地球天体などと呼ばれることもある。また、英語の頭文字を […]

2018年02月21日 理論

超ひも理論

超弦理論を参照。

2017年12月26日 太陽系外惑星

直接撮像法

太陽系外惑星の検出方法の一つ。惑星よりも数桁明るい恒星の光をマスクで覆い隠して恒星のすぐ近くにある暗い惑星を撮像観測または分光観測する。一般に、明るい天体のすぐ近くの暗い天体を観測可能にする技術を高コントラスト(あるいは […]

2017年11月12日 共通基礎

中間赤外線

赤外線の中で、中間波長(3-40 μm)のものの名称。赤外線および電磁波を参照。

2017年09月25日 地球環境

地球温暖化

地球の平均気温が長期的に上昇すること。地球全体として、気温、降水量、地表の氷の量、気圧配置、海流や海水温度などはさまざまな時間スケールで変化している。そのうち比較的に長い時間スケールの変化を気候変動という(数年以下の周期 […]

2017年08月27日 原子・分子過程

中性鉄K𝛂線

まったく電離していない電気的に中性の鉄原子1個には26個の電子があるが、そのうち、最も原子核に近く最もエネルギー準位が低い電子軌道をK殻、次に近い2番目にエネルギー準位が低い電子軌道をL殻と呼ぶ。K殻には電子が2個まで、 […]

2017年08月27日 共通基礎

中性水素原子ガス

星間ガスの主要な3成分のうちの1つで、中性水素原子からなるガス。HIガスともいう。星間空間では典型的には数密度が数個cm-3程度で温度は100 K程度である。天の川銀河では水素分子ガスに比べると、中心から離れたところに分 […]

2017年08月27日 その他

中心核

惑星や衛星の中心部を占める領域。地球型惑星と月では、中心部は鉄とニッケルを主成分とする金属核である。酸素、硫黄、水素などの軽元素も含まれている。金属核は、惑星質量に対して地球、金星、火星では3分の1程度を占める。水星では […]

2017年08月27日 星間物質

中性水素ガス雲

主要な成分である水素が主に中性原子状態(HⅠガス)で存在している星間ガス雲のこと。 中性水素ガス雲には温度が1万度程度のウォームガス(warm gas, warm neutral medium)と呼ばれる成分と温度が10 […]

2017年08月27日 天体物理学基礎理論

中心力

古典力学における概念で、質点(質量のみを持ち大きさが無視できる仮想の物体)の受ける力が、常に一つの点(原点)を通る向きで、大きさが原点と質点の距離のみによって決まるような力をいう。中心力による運動では、力学的エネルギーと […]

2017年08月27日 時と暦

中央標準時

協定世界時+9時間で定められる日本の標準時を法律上は中央標準時、一般には日本標準時(JST: Japan Standard Time)と呼ぶ。後者(JST)が広く用いられている。もともと時刻は平均太陽時に代表されるように […]

2017年08月27日 銀河

中心核(銀河の)

銀河の中心にあるブラックホールとその周囲の構造のこと。銀河の中には中心が点状に強く輝いているものがあり、観測的にはこの点状天体を銀河中心核と呼ぶ。特に、広がりに比べて明るさが通常の恒星の集積では説明できないほど明るい場合 […]

2017年08月27日 天体物理学基礎理論

チャンドラセカール限界質量

絶対温度が0度の電子の縮退圧により支えられる天体(白色矮星や大質量星中心の縮退した鉄のコアなど)が安定して存在できる質量の上限値。単にチャンドラセカール質量とも言う。チャンドラセカール限界質量の値は天体の化学組成による。 […]

2017年08月27日 その他

中性水素原子

水素は、陽子1個からなる原子核の周囲をもつ原子に対応する元素であり、質量は kgである。元素記号はH。中性状態では原子核1個に電子1個が結合しており、これを、電離した水素原子に対して、中性水素原子と呼ぶ。中性水素原子に1 […]

関連画像

HIの状態遷移
* 中性水素原子は陽子のスピンと電子のスピンが平行な状態と反平行な状態とでは、エネルギーがわずかに異なり、2つの状態間で遷移が起こると波長21cmの電波を放射したり吸収したりする。(半田利弘作成)