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炭素星や彗星のスペクトル中に特徴的に見られる一連の線スペクトル。スコットランドの物理学者スワン(W. Swan)が炭素基 C2 のスペクトル研究で発見したためこの名がついた。
スペクトルによる恒星分類で用いられるグループ(下の表参照)。星の放射スペクトルには、連続光成分に加え星の大気中の原子や分子によるスペクトル線吸収が現れる。この吸収スペクトルの種類と強度により、星のスペクトル型が定義される […]
恒星のスペクトルを吸収線の種類と強度によって分類したもの。現在のスペクトル分類の基になったのはハーバード分類である。これは1901年にハーバード大学天文台のキャノン(A.J. Cannon)とピッカリング(E.C. Pi […]
水素の原子核(陽子)に束縛された電子が2つある原子は1価の陰イオンとなるのでこの名がある。 H- と書かれる。太陽などの星の大気に存在し、この領域で可視光から赤外域での光の吸収の主要因となる。1939年にアメリカのヴィル […]
天体の像を取得する観測を撮像観測というのに対し、プリズムや回折格子などの分散素子を用いて天体のスペクトルを取得する観測を分光観測と呼ぶ。スリット分光は、スリットと呼ばれる細長い小窓を望遠鏡焦点面に置き、それを通して入射す […]
電磁波をプリズムや回折格子などの分散素子に通して得られる波長ごとの強度分布を示す画像やグラフのこと(電磁波以外の信号や 人文社会科学などでも様々な対象に対してスペクトルという言葉が 用いられるがここでは触れない)。 電磁 […]
スペクトルとほぼ同じ意味であるが、波長あるいは振動数(周波数)の関数としてグラフで表現される電磁波の強度分布に注目する場合に使われる用語。研究分野ではSEDと省略されることが多い。 多数の星からなる銀河の紫外-可視光-近 […]
スペクトル中の輝線と吸収線を合わせた呼び名。原子中の電子が2つのエネルギー準位の間を遷移するときに生じる。光子からエネルギーを吸収すると低い準位にあった電子が高い準位に遷移する。逆に、電子が高い準位から低い準位に遷移する […]
反射望遠鏡の副鏡を支えるために、副鏡支持部から外側に放射状に望遠鏡筒部分(主に鏡筒先の筒頂環)に渡された梁構造。望遠鏡光路をできるだけ妨げないように、薄板かワイヤで構成される。スパイダーを構成する薄板やワイヤは、望遠鏡の […]
屈折率 $n_1$ の媒質から入射角 $\theta_1$ で入射した光線が屈折率 $n_2$ の媒質中に屈折角 $\theta_2$ で出ていくとき、これらの間には $$n_1\sin\theta_1=n_2\sin\ […]
光度、表面輝度、内部運動速度など銀河全体を表す物理量の間に見られる相関関係。たとえば2変数の場合は y ∝ x n(n は定数)という形をとる。楕円銀河のスケーリング則には、3つの物理量の間の極めて強い相関である基本平面 […]
水素吸収線が弱いことから水素が相対的に欠乏していると考えられる星。ウォルフ-ライエ (WR)星、PG1159型星、かんむり座R型星(R CrB型星)、また、二つの水素欠乏星からなる水素欠乏連星(υ Sgr型連星、AM C […]
ステラジアン(sr)は立体角の単位である。立体角は二次元の角度(平面角)を三次元に拡張した概念であり、球面上の面積と球の半径の2乗の比で与えられる。図に示す記号を用いると、立体角 $\Omega$ は $\Omega=A […]
スライファー(Vesto Melvin Slipher;1875-1969)はアメリカの天文学者。インディアナ大学で1909年に博士号を取得、ローウェル天文台に入り1926-52年まで台長を務めた。米国における天体分光観 […]
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