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スポット図

 

よみ方

すぽっとず

英 語

spot diagram

説 明

光学系による点光源の結像状態を評価するときに用いられる図。光線追跡により、入射瞳上を通過した複数の光線が像面で散らばる様子を示すことにより、収差の大きさと収差の性質を視覚的に把握することができる。

2018年09月17日更新

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    *国立天文台で2002年に設計した口径30m、非球面三枚からなる望遠鏡のスポット図。焦点面で画角半径8分角(実寸で半径1mに相当する)にわたり無収差の結像性能が実現できる。
    山下泰正「ザイデル収差」、シリーズ現代の天文学第15巻、家・岩室・舞原・水本・吉田編『宇宙の観測I』第2版 3.2節 図3.4(日本評論社)
    (原論文 Nariai & Iye, 2006 Publ. Astron. Soc. Japan, 57, p391)