惑星質量天体
よみ方
わくせいしつりょうてんたい
英 語
planetary-mass object
説 明
国際天文学連合(IAU)の(太陽系の)「惑星」であるための3つの条件(惑星の項にある1, 2, 3を参照)のうち、質量に関する条件(2)のみを満たす天体。すなわち、十分大きな質量を持つために自己重力が固体に働く種々の力よりも勝る結果、重力平衡形状(ほぼ球状)を有するが、中心部で水素や重水素、リチウムなどの熱核融合反応が起きるほどの質量を持たない天体。
惑星はもちろんこれに該当するが、この用語は、惑星と同程度の質量を持ちながら、恒星の周りをまわる通常の惑星と異なり、孤立して存在する天体(浮遊惑星とも呼ばれる)が様々な探査観測から発見されてきたために、それらを主に表すようになっている。太陽系外惑星候補のうち、惑星と褐色矮星の区別が難しい天体の呼称としても用いられる。
また、太陽系内の天体においては、惑星、冥王星型天体、準惑星のケレス、巨大な衛星などが惑星質量天体に該当する。
2023年01月23日更新
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