天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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「説明文」に含まれる"PP Cryptotg:(@hkotccc)NWdo"の検索結果(169件)

子午環 meridian circle

子午儀と同じように、観測精度を高めるため子午線方向にしか動かない望遠鏡であるが、大きな目盛環(と読み取り用の顕微鏡)がついていることで天体の南中高度も測定できることに特徴がある。天体の南中高度から、観測地点の緯度がわかっ[…]

四重極子モーメント(CMBの) quadrupole moment

宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の温度ゆらぎの解析においては、天球面上のゆらぎを球面調和関数 Yml(θ, φ) で展開する多重極展開が有用である。展開係数の振幅の2乗はパワースペクトルと呼ばれ、これを調べることが基本的[…]

事象の地平線 event horizon

時間方向に無限の未来まで行っても見えない時空の閉じた領域がある場合、その境界面を事象の地平線または事象の地平面という。イベントホライズンという英語名がそのまま用いられることも多い。 事象の地平線は未来方向に終点をもたな[…]

視線速度 radial velocity

天体の空間運動速度の視線方向成分。ドップラー効果によるスペクトル線のずれから測定できる。観測者から遠ざかる向きを正(赤方偏移)、近づく向きを負(青方偏移)と定義する。 天の川銀河(銀河系)内の恒星に対しては地球の公[…]

視線速度法 radial velocity method

太陽系外惑星の検出方法の一つ。ドップラー法を参照。

自然幅 natural broadening

ガス粒子(原子・分子)がある励起状態から遷移して放射を出したり、逆に放射を吸収してより高い励起状態に遷移する際には、遷移前後のエネルギー差に対応する光子が出入りする。ところが、ガス粒子がある微視的状態に滞在する時間は有限[…]

実視等級 visual magnitude

緑から黄色の波長域で感度が高い肉眼で見た明るさから決めた等級。写真等級を参照。 見かけの等級とは別の概念であることに注意。ただし近年は、測光システムのVバンドでの見かけの等級を表すときにも用いられることがある。

周波数コム frequency comb

極短時間(数10フェムト秒程度)のパルス列からなるレーザー光源。スペクトルは一定の間隔で並んだ多数の輝線(モード)からなっていて、その様子が櫛(comb:コム)の歯に見えることからこの名前がついた。光コム、光周波数コムな[…]

周波数スイッチ frequency switching

スイッチング観測の1つで、電波輝線観測でよく用いられる。他のスイッチング観測が天球上の位置の違いを用いるのに対して、周波数方向での違いを用いる。アンテナは目的天体の観測点(ON点)に向けたまま、分光器の帯域幅内に収まる2[…]

重力崩壊型超新星 core-collapse supernova

太陽質量の約8倍以上の大質量星が進化の最後に起こす大爆発。超新星の分類ではⅡ型、Ⅰb型、Ⅰc型である。この中で親星の外層が剥ぎ取られた後で爆発したものは水素欠乏型超新星(stripped-envelope superno[…]

シュバルツシルト半径 Schwarzschild radius

シュバルツシルト(K. Schwarzschild)はアインシュタイン方程式を、中心にのみ質点があり、その周囲の空間は等方的という条件で解いた。それがシュバルツシルト解(1916)である。それによると位置 r に置いた時[…]

章動 nutation

太陽や月は時々刻々と位置を変えていくので、地球の自転軸は歳差のような大きな変動だけでなく、もっと短い周期で複雑な運動をしている。これが章動と呼ばれる運動で、平均の極の周りを振動するような現象である。18世紀のイギリスの天[…]

彗星 comet

太陽系の内側でガスやダスト(塵)を放出する氷天体。ほうき星とも呼ばれる。観測では、中心部から明るく拡散的に広がったコマの部分と、コマから反太陽側に線状に流れるように広がる尾の部分に分けられる。コマの中心部には、ガスやダス[…]

スニヤエフ-ゼルドビッチ効果 Sunyaev-Zel'dovich effect

宇宙マイクロ波背景放射(CMB)からの光が、銀河団のプラズマ中にある大量の高温電子の中を通るときに、逆コンプトン散乱を受けその黒体放射のスペクトルに歪みが生じる効果を指す。略してSZ効果とも呼ばれる。このとき、エネルギー[…]

星表 star catalog

恒星の位置(天文座標系による座標)、明るさ(等級)、スペクトル型、固有運動などのデータを一定の基準と形式で収集したカタログのこと。 星表に附随して星の位置などを図で示したものは星図と呼ばれる。古くは紀元前2世紀頃にヒッ[…]

青方偏移 blueshift

天体から地球に届く光の波長が短くなって観測される現象。波長が長くなって観測される現象を赤方偏移というのに対して用いられる言葉。天体がわれわれの視線方向に近づいてくる運動をしているために起きるドップラー効果が原因である。実[…]

赤方偏移 redshift

一般に天体の発する光の波長が伸びて観測されることを、赤い側にずれるという意味で赤方偏移という。赤方偏移が起きる原因は三種類あり、それぞれ異なる名前で呼ばれている。 第1は、相手の天体が相対的に観測者から遠ざかってい[…]

赤方偏移空間 redshift space

銀河の空間分布を調べるためには、2次元的な天球面上での位置に加えて奥行き方向の距離を得る必要がある。しかし、遠方銀河までの距離を直接測ることは難しい。そこで、銀河の赤方偏移により距離を推定して銀河を3次元空間にマッピング[…]

赤方偏移サーベイ redshift survey

銀河系(天の川銀河)外の天体(通常は銀河)で一定の条件を満たすものをくまなく分光観測してその赤方偏移を測るサーベイ観測。赤方偏移(後退速度)からは距離が求められるので、赤経、赤緯(赤道座標系)の情報と合わせて天体の3次元[…]

絶対等級 absolute magnitude

天体を10 パーセク(10 pc=32.6光年)の距離から見た場合の見かけの等級。天体の真の明るさを表し、100倍明るくなる毎に等級は5等ずつ減っていく(1等の違いは約2.5倍の比に相当)。たとえば、Vバンド(0.55 […]