天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

New

ホーマン軌道

 

よみ方

ほーまんきどう

英 語

Hohmann transfer orbit

説 明

同一中心、同一平面内にある2つの円軌道間を遷移するときに、必要なエネルギーが最小となる遷移軌道のこと。たとえば、内側の円軌道から外側の円軌道に移る場合、内側のある地点で加速し、その地点からちょうど反対側で目的の軌道に接するようにして到達し、そこで再び加速を行う軌道がホーマン軌道である。つまり、内側の円軌道上に近点があり、外側の円軌道上に遠点があることになる。ドイツのホーマン(W. Hohmann)によって1925年に考えられた軌道である。惑星間の飛行や地球周回の人工衛星の軌道遷移などに使われている。

2019年01月07日更新

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます

    ホーマン軌道
    * 点線のような軌道をホーマン軌道と呼ぶ。