銀河衝撃波
よみ方
ぎんがしょうげきは
英 語
galactic shock
説 明
銀河円盤内の非軸対称重力ポテンシャルによって星間ガスに生じる衝撃波のこと。特に、渦巻腕や棒状バルジに関連した衝撃波を指すことが多い。銀河円盤内に密度波理論で生じるような恒星の密度波が生じると、それによるポテンシャルで星間ガスの運動も影響を受ける。その強さは典型的には星間ガスの音速や星間ガス雲の速度分散を上回るため、不連続があるとそれに応じて衝撃波が生じる。銀河衝撃波によって星間ガスが圧縮されると、そこで星形成が盛んになり、その指標となるような天体である、高密度の星間分子雲、電離水素領域、早期型主系列星などが集中するはずである。多数の銀河の渦巻腕が、そのような特徴を示すことから、実際にこうした現象が発生しているとして、1968年に藤本光昭が提唱したのが銀河衝撃波モデルである。渦状衝撃波ともいう。
2024年01月04日更新
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