距離指数
よみ方
きょりしすう
英 語
distance modulus
説 明
見かけの等級と絶対等級との差。距離引数ということもある。単位は等級である。見かけの明るさは距離が遠くなると、その2乗に反比例して暗くなるため、距離指数はその天体までの距離の対数で表現され、
$$\mu=m-M=5 \log_{10} r-5 $$
となる。ここで、$\mu$ は距離指数、$m$ は見かけの等級、$M$ は絶対等級、$r$ はパーセク(pc)単位での天体までの距離。また、対数は常用対数である。したがって、距離1 pcなら距離指数は-5、距離10 pcなら距離指数は0、距離100 pcなら距離指数は+5となる。星間減光があると、見かけの明るさはより暗くなるため、実際に観測される見かけの等級から距離指数を求める場合には、星間減光に応じた補正が必要となる。分光視差も参照。
2023年04月10日更新
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