天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

New

クラスレートハイドレート

 

よみ方

くらすれーとはいどれーと

英 語

clathrate hydrate

説 明

水素結合による複数の水分子が作るかご型構造(クラスレート構造)の中に、気体分子が取り込まれた水和物のこと。。クラスレート水和物とも呼ぶ。水分子が作るかご型には12, 14, 16面体のものがあり、かごの中に気体分子を取り込み共存する状態で、かご型構造の結晶が安定に存在する。地球の海洋底の地下に大量に存在するメタンハイドレートは、クラスレートハイドレートの代表的なものである。ほかには、一酸化炭素、窒素、酸素などがクラスレートハイドレートを形成する。水分子と他の分子の数の比は、5.67-5.75である。氷惑星氷衛星など氷天体では、メタン、一酸化炭素などは蒸発温度が低いが、クラスレートハイドレートの形では、比較的高い温度まで安定である。メタン分圧 1気圧下では193Kで、これはメタン単体の昇華温度90Kよりもかなり高い。窒素、酸素などのクラスレートハイドレートは、高圧下のみで安定である。

2018年03月06日更新

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます