天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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皆既日食 total eclipse

日食を参照。 皆既日食のようす 2006年3月29日の皆既日食(トルコ・シデにて撮像)(クレジット:国立天文台) ECLIPSE 2006 IN TURKEY

角度表示 expression of angle

天文学では角度を精密に測定することがとても重要になる。天球上での天体の見かけの位置は天球座標系で表されるが、その座標は角度である。それに対応して、天球上での天体の見かけの大きさおよび二点間の距離(角距離)も角度で表す。 […]

金環日食 annular eclipse

金環食ともいう。日食を参照。 国立天文台三鷹 金環日食映像(2012年5月21日) https://youtu.be/RrIbnr2DRBo

Kコロナ K corona

連続光で観測される太陽コロナ。コロナ(太陽の)、Eコロナも参照。

月食 lunar eclipse

太陽-地球-月がこの順番にほぼ一直線となり、地球の影に月が入って暗くなる現象。地球の半影に入る場合は月が暗くなったことはほとんどわからない。このため、一般的には単に月食というと、月が地球の本影に入る本影月食のことを指す。[…]

コーナーキューブ corner cube

直交した3平面での反射により、入射光の方向に180°光を折り返すための光学素子。ガラスの立方体の1つの頂点を切り出した形状を持つコーナーキューブプリズムや、3枚の直交する平面鏡で構成したコーナーキューブミラーがある。典型[…]

黄緯 ecliptic latitude

黄道座標系を参照。

黄経 ecliptic longitude

黄道座標系を参照。

黄道 ecliptic

天球上における太陽の平均的な通り道のこと。あるいは、地球が太陽の周りを公転するときの平均の軌道面(黄道面)と天球の交線といってもよい。厳密には地球-月重心の平均軌道角運動量ベクトルに垂直な面として定義される。太陽系のすべ[…]

黄道傾斜角 obliquity of the ecliptic

黄道と天の赤道のなす角度。この傾きが0°だと季節変化は起こらず、90°だと夏と冬では昼夜の長さが大きく変化し、季節変化は極端なものになる。実際の値は約23.4°であるが、このような適度な傾きを持つおかげで地球に適度な季節[…]

黄道座標系 ecliptic coordinate system

黄道面を基準面として定義した天球の座標系。この座標系における経度を黄経、緯度を黄緯と呼ぶ。黄緯0°が黄道面であり、黄緯±90°は黄道の極である。黄道の北極を北黄極(North Ecliptic Pole(NEP))。南の[…]

黄道十二星座 ecliptical constellations

黄道を含む星座のうち、へびつかい座を除く12の星座。プトレマイオス(Ptolemaeus)に由来する。おひつじ座、おうし座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、いて座、やぎ座、みずがめ座、うお座の1[…]

黄道の極 ecliptic pole

黄道座標系を参照。

黄道面 ecliptic

黄道を参照。

食分 magnitude of eclipse

日食において、月によって覆われた太陽の直径の度合いのこと、あるいは月食において、本影によって覆われた月の直径の度合いのことを食分と呼ぶ。 太陽の視半径を $s$、月の視半径を $m$、月と太陽の中心間の角距離を $d$[…]

食変光星 eclipsing variable

食現象による変光を示す星。光度曲線に二度の減光が現れる。地球から観測して、伴星が主星の手前を通過して起こる減光を主極小、主星が伴星を隠して起こる減光を副極小という。食連星を参照。

食連星 eclipsing binary

共通重心の周りを回る2つの星(連星)が、互いを隠し合う(食現象)ことによって明るさが周期的に変わる変光星。公転軌道面が視線に極めて近い場合にだけ食現象は起こり、近接連星であることが多い。星の明るさ(光度)の変化を、周期変[…]

赤緯 declination

赤道座標系を参照。

日食 solar eclipse

太陽-月-地球がこの順にほぼ一直線に並び、月が太陽の前を横切るときに太陽を隠す(月の影が地表に落ちる)現象。太陽は月より約400倍大きいが、平均距離も約400倍遠いので、地球から見ると両者はほぼ同じ大きさに見える。特定の[…]

日食限界 solar ecliptic limits

月の軌道は太陽の軌道に対して約5.1°傾いているため、その交点付近で朔(新月)となるときにしか日食は起こらない。朔となるのが交点に近いほど、太陽と月の離角は小さくなり、日食の食分は大きくなる。逆に、交点から離れすぎると日[…]