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ファン・デ・フルスト

 

よみ方

ふぁんでふるすと

英 語

van de Hulst, Hendrik Christoffel

説 明

ファン・デ・フルスト(H. C. van de Hulst;1918-2000)はオランダの天文学者。中性水素原子が電波を放出することを予言して電波天文学を開拓した。

ユトレヒトに生まれ、ユトレヒト大学で微粒子の光散乱で学位を取り、第2次世界大戦中に、ライデン大学のオールト(J.H. Oort)の提案に触発され、星間にある中性水素原子が波長21cmの電波を吸収あるいは放出することを1945年に予測した。この21cm線は1951年にアメリカのユーイン(H.I.Ewen)とパーセル(E.M. Purcell)、オランダのミュラー(C. Alex Muller)とオールトによって検出されている。1946年から1948年にかけてヤーキス天文台で研究した後、ライデン大学で教員となり、オールトやミュラーとオランダのチームを率いて、オーストラリアのチームとともに北天から南天までの天の川銀河の大域的な中性水素ガス分布を示し、その渦巻き構造を明らかにした。1984年までライデン大学で働き、1952年から教授となった。太陽コロナや地球大気などの研究を行い、国際宇宙空間研究委員会(COSPAR)、ヨーロッパ宇宙研究機構(ESRO)、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)などの国際研究機関にも力を注いだ。

 

参考:https://phys-astro.sonoma.edu/brucemedalists/hendrik-christoffel-van-de-hulst

 

2024年10月18日更新

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    ファン・デ・フルスト(1977年)
    https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Hendrik_C._van_de_Hulst_1977.jpg