比例計数管
よみ方
ひれいけいすうかん
英 語
proportional counter
説 明
電離 放射線の測定装置の一つ。金属円筒の中心に細い針金を張り、メタンやアルゴンなどの混合ガスを詰めたもので、円筒の陰極に対して針金の陽極に高電圧を印加して用いる。計数管に入射した放射線がガスをイオン-電子対に電離すると、イオンは陰極に、電子は陽極に向かって移動する。陽極近傍の強い電場により電子は大きなエネルギーを得て、ガス分子を電離し、電子を生じる。こうしてイオン-電子対の数はねずみ算的に増加し、増幅作用を起こす(なだれ増幅)。最終的に得られる信号の大きさは最初のイオン-電子対の数に比例するため、放射線のエネルギー損失を測定することができる。ガイガー-ミュラー計数管、蛍光比例計数管も参照。
2019年05月11日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。