天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3200語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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「画像説明文」に含まれる"Universit�� di Lecce���������������������������CXFK69���d88Ib7b"の検索結果(668件)

ディッケ Dicke, Robert

ディッケ(Robert Henry Dicke;1916-97)はアメリカの物理学者。セントルイス出身、早くから科学に興味を示し、プリンストン大学で物理学を学ぶ。1941年、陽子の非弾性衝突実験でロチェスター大学から学位[…]

ディッケスイッチ Dicke switch

微弱な電波の強度を測定する際に、受信機の利得が変動すると受信機出力から入力信号強度を正確に測定することが困難となる。そこで放射強度が一定の雑音発生器(ディッケ放射計)と測定したい信号と交互に測定し、受信機利得が変動する時[…]

ディッケ放射計 Dicke radiometer

ディッケスイッチを用いて、雑音発生器からの強度が既知の雑音と測定対象との比較を行うことで電波強度を測定する装置。受信機の利得変動の影響を小さくできる。ただし、この効果が有効に働くには、2つの入力の強度がほぼ等しい(理想的[…]

ディフラクション・スパイク diffraction spike

回折スパイクのこと。

ディラック Dirac, Paul Adrien Maurice

ポール・ディラック(Paul Dirac; 1902-1984)はイギリスの理論物理学者。1902年、イギリス、ブリストル生まれ。1921年にブリストル大学に入学し電気工学を専攻するが、翌年、ケンブリッジ大学に進学し物理[…]

ディリクレ問題 Dirichlet problem

楕円型の2階微分方程式、たとえば、 に対して、境界条件が、境界 $D$ での値を用いて、$\phi(x,y)|_{D}=f(x,y)$ のように与えられている場合をいう。ノイマン問題も参照。

鉄隕石 iron meteorite

鉄ニッケル合金を主成分とする隕石。隕鉄とも呼ぶ。天体での溶融を経験した隕石で、溶融のため金属鉄成分が沈降して集積したものと考えられる。ケイ酸塩鉱物結晶が多く含まれるものは石鉄隕石と呼ぶ。鉄隕石は、ニッケルやゲルマニウム、[…]

デブリ円盤 debris disk

おもに岩石や氷からなる破片やダストから構成される星周円盤。惑星形成時では微惑星同士の衝突、惑星形成後では惑星によって軌道を乱された小天体同士の高速衝突、あるいは彗星の蒸発などによってできると考えられている。惑星形成の初期[…]

電気四重極子放射 electric quadrupole radiation

水素分子(H2)のような電気双極子モーメントを持たない分子であっても、電子の分布は非球対称なので、質量中心周りの回転に対して電子分布の形は変化する。水素分子のように電子分布が左右対称ならば、1/2回転ごとに元に戻り、1/[…]

電気双極子放射 electric dipole radiation

原子番号や質量数の異なる2つ以上の原子からなる分子(異核分子)は、分子の質量中心と電荷分布の重心が異なるため、重心に対して、正と負の電荷を両端に持つ電気双極子モーメントを持つことになる。これは外部から電場をかけなくても分[…]

天球 celestial sphere

観測者(自分)を中心として天体がそこに貼り付いているかのように見える仮想的な球面のこと。天体の位置を表す観点から天球面と言うことも多い。 月、惑星、太陽、恒星、銀河などの天体までの距離は非常に遠いため、夜空を見上げても[…]

天球座標系 celestial coordinate

天文座標系のうちで天球上に張られたさまざまな座標系の総称。赤道座標系、黄道座標系、銀河座標系、超銀河座標系などがある。

天球図譜 Atlas Coelestis

英国の初代王室天文官フラムスティードの観測データをもとに1729年に出版された星図。出版に関してニュートン、ハレーとフラムスティードの間に問題が起き、古いデータに基づく暫定版をニュートンとハレーがフラムスティードの同意を[…]

電子 electron

レプトン族と呼ばれる素粒子の一種で負の電荷の単位となる基本粒子。陽子、中性子とともに原子を構成する。質量は約9.10×10-31 kg。素粒子はスピンが半整数のフェルミ統計に従うフェルミ粒子(フェルミオン)と整数のボーズ[…]

天頂距離 zenith distance

地平座標系を参照。

電波 radio wave

波長が0.1 mm程度より長い電磁波の名称。波長0.1 mmから10 cm程度のものはマイクロ波と呼ばれ、そのなかはさらに細分化して、短い方からサブミリ波、ミリ波、センチ波と呼ばれる。波長10 cm程度より長い電波は、波[…]

電波アーク radio arc

天の川銀河の中心付近に見える特異な構造の電波天体。過去には、いて座A*と一体の天体と見なされていたこともあったが、VLAによる高分解能観測の結果、複数のフィラメント状の構造がほぼ平行して並んでいることがわかった。その直後[…]

電波干渉計 radio interferometer

複数の素子アンテナを組み合わせ、これらで検出した信号間の干渉を利用することで一台の電波望遠鏡を構成するものを、電波干渉計と呼ぶ。素子アンテナで検出した信号を相関器で処理することにより、一台のアンテナによって構成される単一[…]

電波銀河 radio galaxy

通常の銀河よりも強い電波を出している銀河。天の川銀河が出す電波強度がおよそ1037 erg s-1程度であるのに対して、電波銀河は1041~1046 erg s-1程度の電波を放射している。電波の放射源は活動銀河核(AG[…]

電波源 radio source

電波を発する物体の総称。電波天文学の世界では、電波を発する天体のほか、電波ホログラフィー法で用いられるような、電波望遠鏡で検出可能な人工電波信号を発する装置を指すのにも用いられる。