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ヘール‐ボップ彗星

 

よみ方

へーるぼっぷすいせい

英 語

C/1995 O1 Hale-Bopp

説 明

1995年7月22日に、アメリカの天文学者ヘールとアマチュア天文家ボップによって発見された彗星。ニューメキシコ州に住むヘールは熱心な彗星観測者で、既知の彗星の観測中にこの彗星を発見している。アリゾナ州に住むボップは、仲間6人と星雲・星団の観望中に発見している。発見時の彗星は太陽から7天文単位、木星軌道と土星軌道の中間ぐらいのところであったが、その位置にしては11等級と明るく、巨大な彗星であることが推測された。
彗星の明るさを予想するのは大変難しく、往々にして期待はずれになることが多いが、1年半後の近日点通過(1997年4月1日)前後の数ヵ月間には、地球にはそれほど近づかなかったにもかかわらず、最大でー1等級前後の雄大な姿を見せ、多くのアマチュア天文家、天文ファンを楽しませた。太陽から遠い位置で発見されたため観測期間も非常に長く、1年以上肉眼で見えたのは記録が残る中では最長と考えられている。
彗星核は直径50km程度と見積もられており、過去に観測された彗星の中でも最大級と推定されている。核からのジェット、ナトリウムの尾、重水素の量、有機化学物質など、非常に多くの発見があり、彗星研究においては画期的な発展となった。公転周期は約2530年。

2020年11月12日更新

関連画像

近日点通過前のヘール・ボップ彗星、1997年3月11日撮影。イオンの尾(左側青色)とダスト(塵)の尾(右側の黄色っぽい部分)が良く分かる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヘール・ボップ彗星#/media/ファイル:Halebopp031197.jpg