微細構造定数
よみ方
びさいこうぞうていすう
英 語
fine structure constant
説 明
電磁相互作用の強さを表す無次元の定数。スピン-軌道相互作用によるエネルギー準位の差を規定する定数である。ボーア模型の水素原子における電子の速度の光速に対する比ともいえる。SI単位系では、
$$\alpha =\frac{e^{\rm 2}}{2\varepsilon _{\rm 0}hc}$$
であり、cgsガウス単位系では
$$\alpha=\frac{2\pi e^{\rm 2}}{hc}$$
で表される。ここで、 $e$ は電気素量(素電荷)、 $h$ はプランク定数、 $c$ は真空中の光速度、$\varepsilon _{\rm 0}$ は真空の誘電率である。具体的に値を計算すると、 $\alpha=1/137.036$ である。微細構造線も参照。
2023年04月19日更新
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