チェレンコフ光
よみ方
ちぇれんこふこう
英 語
Cherenkov light
説 明
屈折率nの媒質中での光速(位相速度)は $c/n$(cは真空中の光速度)になるため、高エネルギーの荷電粒子がこれより速く媒質中を進むと、荷電粒子周囲の電磁場が後に取り残され、波面が重なって衝撃波を生じる。この衝撃波がチェレンコフ光である。
速さ $v=\beta\,c$ ( $\beta<1$)で走る荷電粒子からのチェレンコフ光の放出角度 $θ$ は $\cosθ=1/(nβ)$ で表される。1934年この現象を説明したロシアの物理学者チェレンコフ(P.A. Cherenkov)の名を冠して呼ばれる。大気チェレンコフ望遠鏡、水チェレンコフ検出器も参照。
2023年05月09日更新
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