BeppoSAX(ベッポーサックス)衛星
よみ方
べっぽーさっくすえいせい
英 語
BeppoSAX satellite
説 明
イタリア宇宙機構(Italian Space Agency(ASI))とオランダ宇宙プログラム機構(Netherlands Agency for Aerospace Programs(NIVR))がドイツの協力を得て開発したX線・ガンマ線 衛星。1996年4月に高度600 km、軌道傾斜角3.9°の略円軌道に打ち上げられた。0.1-200 keVの広いエネルギー範囲をカバーする狭視野観測装置と、2-30 keVの範囲で 20°× 20°の広視野カメラを備え、ガンマ線バーストからのX線アフターグローを初めて1分角の精度で検出するなどの成果を挙げ、ガンマ線バーストの起源が天の川銀河(銀河系)外の天体であることの解明に大きな役割を果たした。2002年5月に運用停止、2003年4月に大気圏に再突入した。「Beppo」はパイオン(パイ中間子)の発見に貢献したイタリアの物理学者オキアリーニ(Giuseppe Occhialini)の愛称である。
2023年04月27日更新
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