大気蛍光法
よみ方
たいきけいこうほう
英 語
atmospheric fluorescence method
説 明
空気シャワー中の高エネルギー荷電粒子が大気中の窒素分子を励起あるいは電離すると、励起された窒素分子やイオンは紫外から青色のシンチレーション光(蛍光)を放出して基底状態に戻る。このシンチレーション光を望遠鏡により集光し、像としてとらえる宇宙線観測法。1960年にグライセン(K. Greisen)と菅浩一により提唱された。空気中での光の到達距離は数10 kmに及び、粒子を直接とらえる空気シャワーアレイよりも検出有効面積を大きくとることができるため、頻度の少ない、1019 eV を超えるような超高エネルギー宇宙線観測に用いられている。ピエールオージェ観測所、テレスコープアレイも参照。
2023年05月08日更新
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