二重ブラックホール連星
よみ方
にじゅうぶらっくほーるれんせい
英 語
double black hole binary
説 明
ブラックホールとブラックホールの連星系。連星ブラックホールとも呼ばれる。
2015年にLIGO(Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory)で検出された重力波信号は、それぞれが太陽質量の30倍程度のブラックホールからなる二重ブラックホール連星が合体した際に放出されたものと解釈され、その存在が裏付けられた。その後も次々と観測例が見つかっている。2019年5月21日に重力波が観測されたGW190521では、太陽質量の85倍と66倍のブラックホールが合体して142倍のブラックホールが生成され、太陽質量の約8倍に相当するエネルギーが重力波として放出された。
銀河中心核に存在する太陽質量の数百万倍から数億倍の(超)大質量ブラックホールが、銀河合体により連星系となっている(超)大質量二重ブラックホールの存在も指摘されているが、まだ観測的には十分に確認されているとは言えない。
重力波も参照。
合体するブラックホールとその周りの空間のゆがみ。
クレジット: SXS (Simulating eXtreme Spacetimes) プロジェクト
https://www.black-holes.org/
https://www.youtube.com/embed/1agm33iEAuo
2022年02月14日更新
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