ヘール, ジョージ・エラリー
よみ方
へーる
英 語
Hale, George Ellery
説 明
ヘール(George Ellery Hale;1868-1938)はアメリカの天文学者。世界最大の望遠鏡を次々と三つ作りあげた。シカゴに生まれ、マサチューセッツ工科大学卒業。分光太陽写真儀を発明し、ゼーマン効果で黒点磁場を観測した。シカゴ大学助教授から教授のとき、富豪ヤーキスの出資で口径40インチ(102 cm)屈折望遠鏡を持つシカゴ大学付属ヤーキス天文台を作った。次いでカーネギー財団の出資でカリフォルニアのウィルソン山天文台を建設、60インチ(1.5 m)望遠鏡、100インチ(2.5 m)反射望遠鏡(フッカー望遠鏡)を完成させた。また太陽用のブルース望遠鏡を移設、塔望遠鏡も置いた。さらに、ロックフェラー財団から資金援助を受けてパロマー山に200インチ(5 m)反射望遠鏡を擁する天文台を建設した。完成は第2次世界大戦のため遅れ、死後であったがヘール望遠鏡と呼ばれている。天体物理学雑誌、アストロフィジカルジャーナル(The Astrophysical Journal)誌を創刊、国際天文学連合(IAU)の創設にも努めるなど、偉大な科学行政家でもあった。
2024年11月14日更新
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