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スチュワード天文台

 

よみ方

すちゅわーどてんもんだい

英 語

Steward Observatory

説 明

アメリカ合衆国アリゾナ大学の持つ天文台。ラビニア・スチュワード(L. Steward)の寄付により、1916年に設立された。マルチミラー望遠鏡グレアム山国際天文台大型双眼望遠鏡)を運用しており、ほかにもキットピーク国立天文台、レモン山天文台などに複数の可視赤外線望遠鏡および電波望遠鏡を持っている。本部はアリゾナ大学のキャンパス内にあり、同大学の天文学科と教育研究面において密接な連携を行っている。スチュワード天文台の内部には、鏡研究所、赤外線検出器研究所、天文補償光学センターなど複数の研究所がある。鏡研究所は、望遠鏡の大型反射鏡を研究開発しており、6.5 m主鏡(マルチミラー望遠鏡、マゼラン望遠鏡)、8.4 m主鏡(大型双眼望遠鏡)などを製作した。赤外線検出器研究所では、先進的な赤外線検出器の開発を行っており、スピッツアー宇宙望遠鏡の観測装置MIPSの製作などを行った。
ホームページ: https://www.as.arizona.edu/

2018年07月03日更新

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    アリゾナ大学内にあるスチュワード天文台の53 cm望遠鏡ドーム。同天文台の発祥の地であり、1922年から1962年まで91 cm望遠鏡が設置されていた。
    http://aro.as.arizona.edu/archive/2005/r2-d2_on_campus.htm