すだれコリメータ
よみ方
すだれこりめーた
英 語
modulation collimator
説 明
X線天文学の初期に、X線源の位置を特定する工夫の一つとして考案されたもの。X線検出器の前に、X線を通さない2枚の格子状(「すだれ」状)の金属マスクを一定の間隔で配置し、入射するX線が点状の源か拡がった源かを判別し、さらにその方向についての情報を得ることのできる装置。単純なコリメータを用いて方向分布を測定するには、検出器とコリメータの方向を少しずつ動かして空を掃引する必要があるが、この問題を克服するため、小田 稔が1965年に考案開発し、ロケットによる観測からX線天体の位置測定を行った。後に日本のはくちょう衛星に搭載された。斜入射型X線望遠鏡の使えない硬X線やガンマ線の観測に用いられる。X線天文学、コーデッドマスクも参照。
2024年07月24日更新
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