激変星
よみ方
げきへんせい
英 語
cataclysmic variable(star)
説 明
白色矮星とロッシュローブを満たす晩期型主系列星からなる近接連星系の総称。大きな変光現象を伴う。連星間距離は太陽半径程度、軌道周期は1~10数時間。白色矮星表面で降り積もったガスが起こす水素の熱核暴走反応による新星、降着円盤の物理状態の変化により大きな光度変化を起こす矮新星などがある。矮新星では、晩期型星表面から流れ込むガスが白色矮星の周りで降着円盤を形成し、やがて主星に落ち込んでいくが、白色矮星の磁場が強くて降着円盤の形成が妨げられる場合があり、強磁場激変星と呼ばれる。
伴星から流入するガスが降着円盤にぶつかる点は明るく輝き、ホットスポットと呼ばれる。ホットスポットは軌道位相によって見え方が変わり、系全体の明るさが変化するので、軌道周期を求めるのに利用される。
降着円盤は原始惑星系、X線連星、活動銀河核など、様々なスケールの天体現象で活動性の源となっている。再帰新星も参照。
2024年11月19日更新
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