宇宙の夜明け
よみ方
うちゅうのよあけ
英 語
cosmic dawn
説 明
宇宙の晴れ上がり直後から物質密度の粗密を種としてバリオンからなる天体と宇宙の大規模構造の形成がはじまるが、しばらくは天体がなく真っ暗な時代が続く。これを宇宙の暗黒時代と呼ぶ。ある時点で最初の星(初代星)ができその集まりである初代の銀河ができ、それらの発する光により宇宙が明るくなりはじめる。この時期を宇宙の夜明けと呼ぶ。2025年時点で、測光データから134億光年より遠方の宇宙(赤方偏移 z=10 以上;誕生後約4億年より若い宇宙)にあると推定される銀河は100個を越えている。これからすると宇宙の夜明けは今から135億年前(宇宙誕生の3億年後)ころと推定される。この「宇宙の夜明け」と対比して、宇宙全体の星形成率が最も激しくなる時期を「宇宙の真昼」とも言う。
星形成史、マダウ図、原始銀河、宇宙の再電離も参照。
2025年11月06日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。




