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メーザー天体

 

よみ方

めーざーてんたい

英 語

maser sources

説 明

宇宙空間でメーザーで光って見える天体のこと。主として、
1. 大質量星形成領域である電離水素領域(HII領域)に付随した分子雲
2. 晩期型星赤色巨星赤色超巨星)周囲の分子ガス
3. 活動銀河核の一部
である。
OH、H_{2}O、SiO、CH_{3}OHなどの分子が強いメーザーを放射するが、他の分子でも弱いメーザーを放射するものがある。メーザーが起きるためには、反転分布となる必要があるが、そのエネルギーの供給源としては赤外線放射や水素分子による衝突が考えられる。ただし、後者の場合は10^{7}-10^{10}\,{\rm cm}^{-3}の高密度ガスが必要である。非熱的放射であるメーザーは放射している物体の温度に比べて輝度温度が極めて高く、10^{7}\,{\rm K}に及ぶものもある。逆に、これを利用して、超長基線電波干渉計(VLBI)による観測対象となる。

2018年04月22日更新

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