天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

はやぶさ2探査機

中

よみ方

はやぶさつーたんさき

英 語

Hayabusa 2

説 明

近地球小惑星イトカワから、表面試料の採取・帰還に成功した「はやぶさ探査機」の後継機としてJAXAにより「はやぶさ2」計画が進められている。ターゲットは、のちにリュウグウ(竜宮)と命名された1999JU3という800 mほどの大きさの炭素質小惑星である。
2014年12月に打ち上げられ、イオンエンジンにより加速され、1年度に地球重力のスィングバイで小惑星へ向かう傾斜角のある軌道に入った。2018年8月より1年余にわたりリュウグウを観察する予定である。その間に、3回の着陸サンプリングを行う。ドイツが製作した着陸機を下ろして地表の詳細観測を行うとともに、表面の宇宙風化作用を除去した内部のデータを取るため、3回目の着陸の前に、衝突体による表面破壊実験を行う。そして、2020年に地球にサンプルを帰還する予定である。主な搭載機器としては、サンプラーのほか、望遠多色カメラ(近紫外−可視−近赤外)、赤外分光計(3.2ミクロンまで)、熱赤外放射計、レーザー高度計が挙げられる。
アメリカNASAのアポロ計画により1969年に初めて月の岩石や砂が、その後旧ソ連のルナ計画でも月の砂が地球に持ち帰られた。今世紀になってからは、スターダスト計画(NASA)により彗星塵が、そして我が国のはやぶさ計画(JAXA)では小惑星のサンプルが持ち帰られた。また、はやぶさ2計画だけでなく、NASAでもオシリス・レックス(OSIRIS REx)計画により2016年9月に打ち上げられ、小惑星ベンヌからサンプルを採取して2023年に地球帰還予定である。

2018年04月10日更新

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