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バンアレン

 

よみ方

ばんあれん

英 語

Van Allen, James Alfred

説 明

アメリカの宇宙科学者(1914-2006)。アイオワ州出身、アイオワ大学を卒業、1939年に同大学から核物理学で学位を取得。戦後、海軍から退役して、ジョンズ・ホプキンス大学の応用物理学研究所に入り、ドイツ軍から押収したV2号ロケットによって高層大気の研究を開始した。その後アイオワ大学に戻り、1957年からの国際地球観測年では指導的役割を果した。1958年にアメリカが打上げたエクスプローラ衛星によって、地球をドーナッツ状に取巻く荷電粒子帯を発見した。これはバンアレン帯と名づけられている。1985年までパイオニアマリナーボイジャーの各探査機による惑星探査計画にも貢献した。

バンアレン(James Alfred Van Allen;1914-2006)はアメリカの宇宙科学者。アイオワ州出身、アイオワ大学を卒業、1939年に同大学から核物理学で学位を取得、カーネギー研究所の地磁気部門の研究員となった。第二次世界大戦中は戦時研究として無線による爆発信管を研究、戦後、ジョンズ・ホプキンズ大学の応用物理学研究所に入り、ドイツ軍から押収したV2号ロケットによって高層大気の研究を開始した。1951年にアイオワ大学物理学教授、1959年には国立科学アカデミーの会員になった。
1957年からの国際地球観測年では指導的役割を果しており、1958年にアメリカが打上げた衛星エクスプローラ1号と3号の観測によって、地球をドーナッツ状に取巻く荷電粒子帯(放射線帯)を発見、これはバンアレン帯と名づけられた。アイオワ大学を退官する1985年までパイオニアマリナーボイジャーと言った各探査機による惑星探査計画にも貢献した。

1987年の米国国家科学メダル、1989年のスウェーデン王立科学アカデミーのクラフォード賞など多数の科学賞を受賞、アメリカの宇宙科学の父(father of space science)とも呼ばれている。

2024年10月18日更新

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    バンアレン(1977年、国立航空宇宙博物館)
    https://commons.wikimedia.org/wiki/File:James_van_Allen.jpg