天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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2018年02月20日 装置・施設・データベース

WMAP衛星

宇宙背景放射の異方性を測定するために2001年に打ち上げられたアメリカの人工衛星。背景放射の研究者David Wilkinsonにちなんで、Wilkinson Microwave Anisotropy Probeと名付け […]

2017年10月22日 観測天文学

太陽運動

天の川銀河内の天体は、第1近似としてその中心の周りを一定速度で円運動していると考えられる。太陽位置で、この運動を示す仮想点を局所静止基準(LSR)と呼び、これに対して太陽系が持つ運動のずれを太陽運動といい、その方向を太陽 […]

2017年10月22日 観測天文学

太陽向点

太陽運動の方向。太陽の周りの星々は平均的な動きとして天の川銀河の中心の周りをほぼ円運動している。これを完全な円軌道で近似したとき、その円運動する仮想の天体を局所静止基準(LSR)と呼ぶ。それに対する太陽の運動を太陽運動と […]

2017年08月26日 太陽系

炭素質隕石

炭素質コンドライトを参照。

2017年08月26日 太陽系

炭素質コンドライト

石質隕石のうち、有機物などさまざまな化合物の形で炭素原子を含むコンドライトを指す。化学組成や酸素同位体組成に基づき、CI, CM, CO, CV, CR, CK, CHに分類される。コンドリュールのほかに、太陽系初期の高 […]

2017年08月26日 太陽

タコクライン

速度勾配層を参照。

2017年08月26日 太陽系

ダストテイル

尾(彗星の)を参照。

2017年08月26日 太陽系

ダストトレイル

彗星の軌道に沿って分布するダストの分布。赤外線天文衛星IRASによって観測されている。これが地球の公転軌道と交差する場合には流星群として観測される。 彗星は太陽系の内側の近日点付近でのダスト放出量が多い。周期彗星では回帰 […]

2017年08月26日 太陽系

脱ガス

惑星大気の起源として、惑星内部から揮発性成分が噴出する過程を脱ガスという。地球では火山活動を通じて継続的に脱ガスが起きている。アルゴンやキセノンの同位体を使った議論から、地球大気の8割程度は地球史の初期に内部から脱ガスし […]

2017年08月26日 太陽

太陽組成

分光観測により得られる太陽光球の元素組成を指す。コンドライトの分析値を合わせた、太陽系全体としての元素存在度(宇宙組成比)を指して、太陽組成ということもある。通常、Si の量を 106 としたときの相対量で表す。

2017年08月26日 太陽

太陽定数

大気圏外の地球軌道上で単位面積が受ける太陽放射エネルギーのことで約1365 W m-2。1970年代後半から、太陽総放射計を搭載した人工衛星により精密な測定が行われている。太陽からの総放射量は、黒点が太陽表面に現れると瞬 […]

2017年08月26日 太陽

太陽風

太陽から流出する超音速のプラズマ流。太陽と逆方向に延びた彗星の尾のイオンテイルを説明するために、1950年頃ドイツのビアマン(L. Biermann)により太陽から吹き出す高速の荷電粒子流の存在が推察された。理論的にその […]

2017年08月26日 太陽

太陽フラックス単位

太陽の放射する電波の放射エネルギー流束(エネルギーフラックス)を測る際の単位で、 1 SFU = 10-22 W m-2 Hz-1 に相当する。たとえば、静穏時の太陽の17 GHz帯でのフラックスは約600 SFUである […]

2017年08月26日 太陽系

太陽面通過

水星、金星が地球から見て太陽の前を通過し太陽を部分的に隠す現象のこと。日面経過とも呼ぶ。太陽系外惑星の探査法の一つであるトランジット法は、まさに太陽以外の恒星に対して起きるこの現象をとらえる手法である。掩蔽(えんぺい)も […]

2017年08月26日 太陽

対流層

星の内部で対流によってエネルギーを輸送する領域のことを対流層という。 星は中心から表面に向けて温度が下がり、エネルギーは中心から外へと伝わる。エネルギーの伝わり方には、放射、伝導、対流という方法があるが、通常の星の内部で […]

2017年08月26日 太陽

ダイヤモンドリング

皆既日食の皆既日食の開始直前と終了直後に見られる現象。太陽を隠している月の表面には凹凸があるため、皆既日食の開始直前と終了直後には月の深い凹部からのみ太陽の光球が見える。明るい光球が現れるとこの1点を中心として点状に輝き […]

2017年08月26日 太陽

太陽

太陽系の中心に位置する恒星。スペクトル型はG2V型の主系列星で、およそ46億年前に水素燃焼段階に到達した(主系列星として誕生した)と考えられている(燃焼も参照)。表面温度は約6000度、中心の温度は約1500万度である。 […]

2017年08月26日 太陽

太陽宇宙線

太陽を起源とする高エネルギー粒子。電子や陽子、あるいはイオンが太陽フレアや太陽コロナの衝撃波で加速され、数keVから数GeVの運動エネルギーを持って地球に飛来する。また、加速された荷電粒子が周囲の物質と衝突して生じるガン […]

2017年08月26日 太陽系

太陽系外縁天体

太陽系の天体の中で海王星よりも外側にある天体の総称。単に外縁天体という場合もある。2006年にプラハで開催された国際天文学連合(IAU)総会で定義された。エッジワース-カイパーベルト天体、散乱円盤天体、オールトの雲に含ま […]

2017年08月26日 太陽系外惑星

太陽系外惑星

太陽以外の恒星の周りを公転する惑星、つまり太陽系以外の惑星のこと。天文学分野では、太陽系の外惑星との混同を避けるため、単に系外惑星と呼ぶことも多い。英語では extrasolar planet や exoplanet と […]


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関連画像

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* 最初に発見されたペガスス座51番星の周りを回る太陽系外惑星51 Peg b。ホットジュピターである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ の画像をもとに改変。(岡村定矩)
* 2023年10月時点までの太陽系外惑星の年間発見数の推移。2014年と2016年の二つのピークは主にケプラー衛星のデータ解析結果がまとまって公表されたことによる。太陽系外惑星の主要な探査手法が初めて検出に成功した年も示してある。http://exoplanet.eu/ のデータを基に作成(岡村定矩)。
* エキセントリックプラネットであるHD96167 b の軌道を太陽系の惑星の軌道と比較した図。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ の画像をもとに改変。
(作成 岡村定矩)
* ケプラー衛星が発見したハビタブルゾーンにある岩石惑星。2016年5月11日のNASAのPress Releaseにある画像をもとに改変。
(作成 岡村定矩)
2020年9月時点での太陽系外惑星のデータの概観。探査手法によって色分けしてある:トランジット法(地上)(紫)、トランジット法(スペース:ケプラー衛星)(青)、ドップラー法 (オレンジ)、重力マイクロレンズ法(緑)、直接撮像法(褐色)。実線はそれぞれの手法の検出感度を表す(ガイア衛星の10年間のアストロメトリデータからの推定検出感度も加えてある)。
Zhu,W. and Dong,S. 2021, ARA&A, 59, 291 の図に日本語説明を追記(岡村定矩)