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スイフト衛星

 

よみ方

すいふとえいせい

英 語

Swift Gamma Ray Burst Explorer

説 明

2004年11月20日にデルタIIロケットによって高度600 km、軌道傾斜角20.56度の略円軌道に打ち上げられたガンマ線バースト観測衛星。NASAのエクスプローラー計画、MIDEX(Medium-class Explorer)の一つとして、アメリカ、イギリス、イタリアによって共同開発された。ミッション名は"The Swift Gamma-ray Burst Explorer"。
Swift(スイフト)は複数の波長を観測できる宇宙望遠鏡で、観測機器として、コーデッドマスクを備えたバーストアラート望遠鏡、反射式X線望遠鏡と極端紫外反射望遠鏡を搭載し、ガンマ線X線紫外線から可視光の各領域で、ガンマ線バーストとそのアフターグロー(残光)を観測することができる。
Swiftは機器の一つで空を監視しており、ガンマ線バーストの発生を検知すると、位置を数分角の精度で決定し、約15秒以内に地上へ通報するとともに、モーメンタムホイールを利用して、地上からの管制なしに衛星をその方向に向けることができる。この素早く向きを変える様子から「Swift」(アマツバメ)と命名された。
スイフト衛星の科学責任者でったニール・ゲーレルズ(Neil Gehrels)が2017年に亡くなり、NASAは2018年 1月10日 に、ゲーレルズの業績を記念してスイフト衛星の正式名称をニール・ゲーレルズ スイフト天文台(Neil Gehrels Swift Observatory)とした。
ホームページ:https://swift.gsfc.nasa.gov/

2021年09月15日更新

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    関連画像

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    スイフト衛星の外観図(NASA/GSFC、青山学院大学、坂本 貴紀)
    http://sakamoto-agu.wdfiles.com/local--files/swift/Swift.jpg)
    * スイフト衛星(NASA)
    高橋忠幸・森正樹「ガンマ線」、シリーズ現代の天文学第17巻、井上・小山・高橋・水本編『宇宙の観測III』2.2節、図2.9 (日本評論社)