半規則的変光星
よみ方
はんきそくてきへんこうせい
英 語
Semiregular variables
説 明
半規則的変光星(semiregular variables)は長周期(数十〜数千日)の赤色巨星または赤色超巨星の脈動変光星で、それらの周期と光度曲線は不規則な変化を示す。半規則的変光星はさらに細分化されており、赤色巨星で、周期は安定しているが脈動振幅が周期ごとに大きく変化するSRa型、逆に周期が大きく変化するSRb型、赤色超巨星のSRc型(ベテルギウスなど)、さらに比較的温度の高いスペクトル型K,G,Fの超巨星変光星SRd型などに細分されている。
MACHO, OGLE(Optical Gravitational Lensing Experiment) の重力レンズ現象探査プロゼクトによる長期間の測光観測により、大マゼラン銀河(LMC)に多数の半規則的変光星が観測された。それらはA,B,C',C,D系列などと呼ばれる比較的幅の広い周期光度関係を持つことが知られている。このうちC系列は赤色(超)巨星の基本動径脈動系列で、ミラ型変光星に対応している。それよりも周期の長いD系列はLSP(long secondary periods)系列とも呼ばれ、基本脈動よりも長い周期の原因はよくわかっていない。
2024年11月12日更新
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