オールト定数
よみ方
おーるとていすう
英 語
Oort's constants
説 明
天の川銀河(銀河系)の回転に由来する、太陽近傍の恒星の系統的な運動を表す式に登場する2つの定数のこと。オールト(J.H. Oort)が定式化したのでこの名前がついた。天の川銀河の円盤部のすべての天体が銀河中心の周りを円運動しているとし、その公転半径を
で定義される。ただし、
であることがわかる。 太陽を含むすべての恒星が天の川銀河の中心の周囲を円運動しているとすると、太陽系から銀経
となる。この式を
となる。後者はさらに
実際の恒星の運動には円運動からのずれがあるが、多数の恒星に対する観測によってそれを平均化できると仮定し、いろいろな銀経方向で様々な距離にある星の運動の観測からこの式に当てはまるパターンが見つかったことで銀河回転の証拠となった。また、その値から、
2024年06月11日更新
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