雑音
よみ方
ざつおん
英 語
noise
説 明
天文学では観測や測定に際して、対象としている天体や機器から発生する電磁波を信号と呼び、それ以外に由来する電磁波を雑音と呼ぶ。英語のままノイズと呼ぶこともある。したがって、放射過程や電磁波の特徴という点では信号と雑音の違いがない場合も多い。たとえば、天体からの電磁波を信号と考える場合、それ自身の揺らぎや地球大気または検出器が生じる放射とそのゆらぎはすべて雑音として扱う。雑音は、その物理学的起源や周波数特性の違いによって分類可能で、熱雑音、量子雑音、フリッカ雑音、白色雑音、ピンクノイズなどが知られている。なお、実際の観測では天体からの信号に対する雑音の強さが問題となるため、途中で信号の増幅や減衰がある場合には、増幅や減衰が現れる前段での強さに換算して評価することが多く、これを入力換算雑音や等価雑音と呼ぶ。システム雑音も参照。
2018年04月11日更新
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