無毛定理
よみ方
むもうていり
英 語
no-hair theorem
説 明
「ブラックホールで観測可能な量は、質量、電荷、角運動量の3つの物理量だけである」ことを述べたもの。この3つ以外のあらゆる情報は、ブラックホールの事象の地平面に落ち込むと消失し、外部からは観測されない。これを、さまざまな性質(ふさふさの毛)を持っている通常の物体に比べて、ブラックホールは毛がないことに例えた。
1971年にルフィーニ(Remo Ruffini)とホイーラー(John Wheeler)が共著でPhysics Today誌にかいた解説記事にはじめて登場した言葉。主にホイーラーによって広められたと考えられている。
2022年01月12日更新
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