天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

New

万有引力(重力)の法則

高

よみ方

ばんゆういんりょく(じゅうりょく)のほうそく

英 語

Newton's law of universal gravitation

説 明

ニュートン(I. Newton)が発見した物体間に働く引力の法則。質量が mM の2つの質点が距離 r だけ離れて存在しているとき、この2つの質点には、お互いを引っ張り合う方向に

F=GmMr2

ベクトル表記では、

F=GmMr3r

の力が働く。
この法則とニュートンの運動方程式から、惑星の運動に関するケプラーの法則はすべて明快に説明付けることができる。 G は万有引力定数と呼ばれる比例定数で、IAU1976天文定数系では

G=6.672×1011[m3kg1s2]

IAU2009天文定数系では

G=(6.67428±0.00067)×1011[m3kg1s2]

CODATA (Committee on Data) 2018 推奨値では

G=(6.67430±0.00015)×1011[m3kg1s2]

である。万有引力定数そのものを正確に求めることは難しいが、万有引力定数に天体の質量を掛けた GM という形では、精度よく計測されている。重力も参照。

2023年05月08日更新

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます

    * 万有引力(重力)の法則のイメージ図