基本平面(銀河の)
よみ方
きほんへいめん(ぎんがの)
英 語
fundamental plane
説 明
楕円銀河の速度分散、平均表面輝度、有効半径の間に見られる強い相関関係で、銀河のスケーリング則の1つ。この相関関係を対数で表すと平面の式になること、および相関関係の分散が観測誤差と区別できないほど小さいことから名づけられた。ジョルゴフスキー(S.G. Djorgovski)らによると、有効半径は速度分散の1.39乗に比例し、平均表面輝度の-0.90乗に比例する。有効半径の代わりに光度が使われることもある。基本平面を光度と速度分散の2次元平面に射影したものがフェイバー-ジャクソン関係である。基本平面の存在は、楕円銀河が2つの独立な物理量だけで性質が決まる極めて一様な系であることを意味する。渦巻銀河にはこれほど分散の小さい相関関係は存在しない。基準平面ともいう。
2023年04月18日更新
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