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拡散係数

 

よみ方

かくさんけいすう

英 語

diffusion constant

説 明

衝突が確率的に起こるとき、その粒子の運動は拡散過程で表現される。 一般に粒子の速度をv とすると、 平均自由行程 \lambda に対応する拡散係数 D D = \frac{1}{3} v \lambda と書ける。 磁場 B 中の宇宙線粒子に対する拡散係数は、\lambda を ラーモア半径 \rho_{c} に置き換え、乱流の強さを示すパラメータを \eta として、  D = \frac{1}{3} v \rho_c \eta \equiv \eta D_{\rm Bohm} と書ける。 ここで、  D_{{\rm Bohm}} \equiv \frac{1}{3} v \rho_{c} = \frac{1}{3} \frac{\beta^2 E}{ZeB} はボーム極限における拡散係数で、 c, E, Z光速度、宇宙線粒子のエネルギーと電荷、\betav/c である。サイクロトロン周波数ラーモア運動も参照。

2019年06月03日更新

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