天体カタログ
よみ方
てんたいかたろぐ
英 語
astronomical catalog
説 明
天体の情報を体系的にまとめたリスト(表)のこと。星のカタログは星表と呼ばれることが多い。最も古い星表は紀元前129年に完成したと言われるヒッパルコス星表で、1000個あまりの恒星の位置と明るさの光度階級が記載されている。最も明るい星を1等、肉眼でやっと見える星を6等としたこの光度階級が現在の星の等級の起源となった(ヒッパルコス衛星によるヒッパルコス星表とは異なることに注意)。観測が進むにつれて、星とは異なってぼんやりと広がって見える天体(今日の言葉では星雲、星団、銀河)も多数見つかりそれらをまとめたカタログ(初期の有名なものはメシエカタログ、NGCカタログ、ICカタログ)も作られた。銀河だけを掲載した最初のカタログはシャプレーとエイムズによるシャプレー-エイムズカタログである。現在ではさまざまな種類の天体毎に多数のカタログが作られている。一般に、天体カタログはサーベイ観測を基に作られる。
フランスのストラスブール天文データセンターでは、18,000近い天体カタログから天体を検索し、カタログと掲載データをオンラインで見ることができる各種サービスを提供している。
ストラスブール天文データセンターホームページ http://cds.u-strasbg.fr/
カタログ一覧 http://cdsarc.u-strasbg.fr/cats/cats.html
2018年12月11日更新
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