エコンドライト
よみ方
えこんどらいと
英 語
achondrite
説 明
天体での溶融を経験した隕石で、溶融のため金属鉄成分が沈降して抜けて、ケイ酸塩成分が固化したものである。コンドライトのように球粒の鉱物コンドリュールは見られず、鉱物組成や構造は地球の火成岩と似ていて、天体内部の火成活動を反映している。エ(英語のa)は否定を表す接頭辞である。エコンドライトのなかには、コンドリュールはないが、大規模な溶融を経験せずコンドライトに近い化学組成を持つ隕石もあり、始原的エコンドライトと呼ばれる。エコンドライトの中で、HED隕石(ホワルダイト、ユークライト、ダイオジェナイトの3種の隕石の頭文字を取っている)は小惑星ベスタ、SNC隕石(シャーゴッタイト、ナクライト、シャシナイトの3種の隕石の頭文字を取っている)は火星が起源であると推定されている。月起源のエコンドライトも発見されていて、月隕石と呼ばれる。石質隕石、小惑星、火星も参照。
2018年04月12日更新
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